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2016-09-12

お好み生地で作る作り帯・最終回~装着編~

――――――なんだか一気に秋の気温になってきましたわ。…ここ数年毎年思うが、夏から一気に季節が進む。いつから地中海性気候(…秋が1週間くらいしかなくいきなり冬になってしまう)になったのか、日本。


さて、前回で制作編は終わった『お好み生地で作る作り帯』、今回は装着編でございます。これで最終回。



まず用意しておくもの。『帯揚げ止め』と云う名で売られており、なぜか着物をお持ちの母親がいる各家庭に1個はあり『…これって…どうやって使うのさ
』と娘世代を困惑させる代物。

とりあえずあっしは長年作り帯のお太鼓の土台として愛用してきましたが、実は普通の帯を締める際にも非常に役に立つものだと判明してからは常に帯結びには愛用しております。あ、普通の帯結びに使う場合は『ほばーりんぐ・とと』さんの記事に詳しいです。あっしもこちらで使い方を覚えました。勝手に紹介しちゃったのでリンク貼っておりませんが。



まず下準備。お太鼓部分を折り畳んで手先を差し込み、折り畳んでピンチで留めておく。



お太鼓部分をひっくり返したところ。



お太鼓の先をゴム等でゆるく絞っておく。このように絞っておくのとそうでないのとでお太鼓の出来上がりの形が変わります。



ゴムで絞っておくとこんな風に帯山が丸くなり



絞らないとまっすぐになります。…これは個人個人によって好みが違うと思うので絞るか絞らないかはお好みで。



お太鼓部分に帯揚げを掛けた帯枕を装着しておいて、下準備完了。



半幅部分を巻いておきます。紐はこのように下で縛って、帯の中に入れ込んで隠します。



背中に帯揚げ止めを差し込みます。尚、帯揚げ止めがないと云う方は『丸めたハンカチを背中に突っ込む』戦法でも大丈夫です。



帯揚げ止めの上にお太鼓乗っけるようにして帯枕の紐でしっかり固定して装着。その後帯揚げを整える。



ぶら下がってるたれ部分を引き上げて、帯締めで固定して装着終了。



前から見たところ。


―――――――以上で連載を終わります~
…むちゃくちゃ雑な作りで驚かれたかと思いますが、販売目的で作るわけではなく、本当に自分が楽しむためのものなのでまず作ることがストレスにならない簡単さでないと。

うーむ、市井の料理教室とかって『安くて速くて簡単なインスタントものもごっちゃで作るレシピ』とかがメインの教室は大人気だったりするのに、なぜ着物関係はきっちり『和裁』なのだろう…

いや、かなり簡単に作ってますって教室でも作ってる画像拝見すると『うえええええ、こんなにちまちまと作ってんのっ
』と驚くばかり。それだけ正しい和裁教室がちまちまちまちましているってことでしょうか。

うーん、でも、長年リサイクルやアンティークしか着てこなかった身には『……そうか、そんな雑な作りでも着物って崩壊しないんだ…(爆)』と云う勇気を頂く品物にもしょっちゅう出会うのでございます。

各家庭で着るもの縫っていた時代は、本当に簡便に、省略できるところは省略してあります。で、そんなに省いて大丈夫なのか!?と思っても大丈夫なんだ、これが(笑)

むしろ当時は生活で着物着ていたわけなので、『どこを省いても問題ないか』ってのを体得していたんですね。

『生地、染め、縫い、全て丁寧な手仕事を身に纏う贅沢さ』こそが着物の醍醐味と思ってらっしゃる方はまずあっしのブログは読まないと思うが、それができる人はほんの一握りの人なわけですよ。

で、それこそが着物の醍醐味になってしまうと、そりゃ選ばれた一握りの人しかできないわけだからどんどん着物人口減りますわな。で、そのような選ばれた一握りの人ほど声高に『だから皆さん、着物着ましょうよ!』と仰るんだが、貴女をお手本に着ようと思ったってまず庶民には無理だから
あらやだ、特定の誰かを非難しているように聞こえるかしら。ちなみに特定の誰かではございませんよ。あっしの独断と偏見ですが、『私はお誂えしか着ないわ』って方の中にこんな感じの人かなり多し。口では『最初は化繊でもウールでもいいのではないですか?』と云ってても自分じゃ絶対に着ない人(爆)

あっしはきくちいまさんの本で『500円の帯、1000円の着物』ってのに衝撃と感銘を受け、以来どっぷりとリサイクル及びアンティーク着物の世界を漂っているので『こんなに安く、着物類は手に入れられるんですよーっこんなに雑でも着物は着られるんですよーっ』と覚えている限りは値段はきっちり表記し、そしてこのような雑な作り方の帯もアップするのでございます。

あらやだ、うっかり熱くあっしのブログ理念を語ってしまったわ。ただ単に安物買いが楽しい、雑な習性の女だと思って頂ければ。

――――――しかしながら新車購入の検討の際、小僧が『安いのがいいの~っ!』と言い張るようになってしまったのはあっしの悪影響かな、と思う。…車はそこそこのグレードにした方がいいと思うな…
あっしの新車は小僧にカスタマイズされている…運転はあっしだと云うのに、色もデザインも選ばせてくれない



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No title

装着編まで含めた連載でしたのに、縫製編で完結だと思ってて申し訳ありません…m(__)m

そう、この帯揚げ止めという道具をお使いなのでしたよね。
私は枕の台におしぼりタオルを使っていたのですが、ハンカチ仕様の方が飛び出す心配はないですね。

うそっこの手の部分は、片方はお太鼓裏に折りこんで、もう片方は縫い閉じた方をお太鼓部分から2~3cmはみ出させる感じですよね。

えっと…お誂えで素晴らしいお着物をお召しの方は、大勢思い浮かんでしまいますので、特定はできません。(^▽^;)
かといって、希少価値のある高価なアンティークは素晴らしすぎて…お屋敷覗き見たいけど行けそうもないです。(;^ω^)

あと某ジャニーズをCM起用しちゃう団体とか、2020年に向けて着物人口増やすとか言って、初心者に高いもの作らせちゃうのはどうなのよ?…って思うところであります。(-_-;)

No title

【お好みの生地で作る作り帯】シリーズ
堂々の完結ですね!
完結編では理念を語る いいじゃありませんか!

これ、本にしたら売れるかもしれません!
「あの伝説の着物ブロガーあすかさんがついに作家デビュー」とか
広告が出たりして!
我も我も と即完売したりして!
左団扇の余生になったりして!

No title

実わかりやすく、合理的な帯結び。
着物が身近になりますね。
私もこれなら50肩だなんだと言い訳できませんね。

No title

え?! あすかさん、新車買うのっ?
…って、そこかいツッコみどころは(笑)。
完結しましたなぁ~、非常に丁寧な連載でしたわー。
帯芯のくだりが特に含蓄があると思いました。動くからこそ、きれいに決まるんでしょうね~。
そして、今回のブログ理念。首肯・首肯でございます。

No title

いや~今回も惜しげなく技を披露してくださって本当に頭の下がる思いです。ご子息も成長なさいましたね。ミニカーコレクションの購入で車のセンスも磨かれましたね。おふたりの益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

No title

有意義な連載でしたーーー!
帯芯が厚手の布ってのは、すごくすごく実利的で、納得しました!縫い止めないのでズレないって、ホントに使い込んでないと出ない台詞です。私はミシンも裁縫も手芸も苦手で好きでもないので自分ではやりませんが、私の裁縫班にこの手法を教えて縫ってもらいたい。着るだけの側としても材料費リーズナブルで使い易いってのが大事なのですわ。

No title

お久しぶりでございますm(__)m
あすかさん、ほんとにほんとに素晴らしい!作り帯製作記事も理念も!
私は二部式でリバーシブルに作りますが、特に帯芯を厚手の布で、しかも一辺しか縫い留めないってところで、ブンブンと縦に首降りました。ほんとに帯芯縫い付けるのは手間が掛かりすぎるし、接着芯は折り目くっきりになるしなんですよね~
次に18切符で東京行く時には日暮里の『トマト』行きます!
その前に、浜松で遠州木綿のイベントがあったら、確か帆布のハギレを安く売ってたはずなので買います!!
ほんとにほんとにいつもためになる、そして実際的かつ現実的な記事をありがとうございますm(__)m 私もあすかさん、本を出されたらいいと思います。『七〇』なんかも、あすかさんのような人を見つけて記事にしないなんて、編集者の目はボンクラかと思いますわ~(爆)

No title

自分用の木綿着物を縫ったりしてますが、本はときどき見ている位でも着物の形になってしまうんですよ。リサイクルものもかなり適当に縫っているのと、ここまでするのかという落差に驚いています。以前の持ち主の違いなんでしょうけど。
楽に手軽に着物を楽しめない風潮が好きになれないですね。

No title

アヤさん、お誂えはマイサイズなので着やすいといいますが、そもそもお誂え持ってないので着心地の良さは分かりません(笑)
それに着物のスタートが大変安価だったものだから、お誂えする勇気がございません(笑)
ですが安物の材料レベルのものばかり大量の持ってても収納が破綻するだけなので、お気に入りでそこそこ状態がいいものも少し持ってた方がいいかも知れません。でもなるべく安価で(笑)

No title

つぶさん、長らく放置して申し訳ございませんでした。ああ、これで肩の荷が下りました~参考になれば幸いです。
早速作って是非お出かけしてくださいませ
あ、頂いた銘仙はこの帯の松柄の方と相性がとてもよかったので採用致しました。
秋テイストなのでこれからの時期に活用させていただきます~

No title

にゃんことにゃん助さん、骨董市とかに行くと『…このパーツは何なのかな…』って思う簡略化されまくった帯、とかございますし(笑)
私が今までで一番感動した簡略化アイテムは『ウールアンサンブルの下に占める半幅』でございます。
半幅部分が1巻きしかなく、作り帯の半幅部分の短いやつって感じでした。
羽織で隠れるからいいや、と云う潔さでした。

No title

てんてんさん、…なんつーか、高度経済成長期に着物を放棄した人間ほどあれこれ言いませんか?自分はオリンピックを境に着物着なくなったのに、一応嫁入り道具として、そして豊かさの象徴として着物、持ってた人種。
戦後、着物は『作れば売れた』時代があったそうですから、その頃に買って悦に入ってた人間が着なくなって幾星霜なのにあれこれと…
うちのおかんなぞ、嫁入りの際に作った千総の訪問着、もうシミだらけでボロボロで私だって材料でも要らない代物なのに『これ、いいものなんだから染め替えして使えるわよ、千総なんだから』ととんでもない無茶を言っております…着物は三代、って本当にそう思ってるのかしら…

No title

さのっちさん、いえいえ、制作編と装着編は別ものですから。…装着編はなくてもいいかな、と思ってましたし。でも本当に作り帯の装着方法がわからない方もいらっしゃるので~
そうそう、手先の装着はそんな感じです。でもお太鼓結びみたいになってりゃそれでOKです(笑)
…アンティークは値段があるようでないものなんですがねえ。有名店の有名人のところを経るとお値段が跳ね上がります。骨董も同じです。その方のお墨付きが付くとガラクタだったのが一財産の値段に化けます。
だから有名店で30万くらいのものがヤフオクで1000円くらいで買える場合も。出品は素人で、物の良しあしがわからないから(笑)
正当なところに還元されず最終販売者が儲かるので、アンティークを高価で買うのは嫌いです。

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ocarinさん、…そんなことになったらきっと、今まで読んでいてくれた方が背を向けますよ。『なんだ、結局金儲けじゃん』と。
あくまでも一消費者として生きているからこのように物が言えるわけで、着物関係でお仕事したりしたらもう、あれこれ制約が出来てろくに言いたいことも言えなくなります。
…最初の本はとっても良かったのに、何冊か本を出すうちにただの企業とのタイアップばっかりになってつまらなくなっちゃった着物文化人って結構いますもん。
…ちなみにあっしのブログは読むのはタダだから支持してくださる方もいるのだと。自分の器はよくわかっております。

No title

ohaさん、ああ、いいわけが出てしまうのは、きっと今は着たくない時期なのですよ。――――本当に着たければ何をやっても着ようとしますよ、女性は(笑)
着てみたくなったときに、気楽に楽しめればそれでよろしいのではないでしょうか。

No title

べにおさん、来年の夏で車検なのでねえ。そろそろ買い替え時期であろう、と。…あっしの好きな丸っこい車がいっぱい出てきたせいもある(笑)
そう云えばせんせーが欲しかったあのグリーン、去年の秋にソリオに新色で追加されたんですよね…ああ、どこまでも間が悪い不運なせんせー(爆)
帯芯、動いてくれれば収まる所に収まります。あちこち固定されてるから中で歪むのでございます~
ああ、なんだか人間形成にも似たり!?

No title

tai*****さん、技と云いますか…ただ単に『これは邪魔、面倒』と思うものをそぎ落としたら実に雑な作り帯制作方法になっていて、逆にこんなのアップしても大丈夫だろうかと思いました(笑)
でも一応縫っているだけマシでしょうか。縫わずにグルーガンで貼り付けるツワモノもいらっしゃいますから(爆)
――――小僧は日々、車カタログを眺めてにやにやしております…でも安いグレードを選ぶようです。

No title

露草さん、●緒は実は結構コネがある人しか載せないんですよ(笑)…着物ブログ友達もかつてちょっと載せて頂いたことがありますが、スタイリストと云う型書きと遠い着物関係のつてで掲載につながったそうです。『着物関係は縄張りが決まってることが多いのでなかなか入って行くのは難しい』そうですよ。だから結果的に似たような記事ばかり掲載することになり、読者は一般人のブログで情報仕入れると云うのに
…しかし日暮里のトマトももう軽く6年は行ってないので、まだ激安の帆布、扱ってるのかしら…

No title

みいさん、はい、解くときに『ひいいいいい、こんなに馬鹿丁寧に縫わなくても』と泣きたくなるくらいの細かい作業をしてあるものもあれば『…ああなんて楽』とざっくり過ぎるにもほどがある作りのものもありますよね。
まあ、ざっくり系は日常着ばかりで、ちゃんとしたものはちゃんの縫われておりますが。
最近はかなり若い型が自由な発想で着物を着るようになり、観光地でもレンタル着物が普及したおかげで着物姿がすっごく増えました。
とっかかりは何であれ『着たい』と思う人が増えているのは嬉しいです。

No title

> あすかさん
肩に荷を載せてしまっていたのですね、すみませんでした。
おかげさまで先ほど完成しました。同窓会に締めていきます!!ありがとうございました。
プロフィール

あすか

Author:あすか
…むっちりみたらしさんに画像変更(笑)

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