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2020-09-09

ワタクシ史上、最高の蛮行だと思われる『ぶった切り胴はぎ』を敢行しましたです。

さて、先日の蛮行にも登場したこちらの着物。

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身幅が狭いので、下前に足し布をして身幅を稼いだ。

しかしこの着物は着丈も微妙に短い。

元よりおはしょり取って着るつもりもない着物ですが、あと2cmくらい長いといいのになーって感じでした。この着丈だとちょっと着付けた時、足首が見えるんですね。

裾の長さの2cmって大きい。

なるべく裾長め、裾すぼまりの方が全身のスタイルが良さげに見えるのです。

と云うわけでかなり悩みましたが、柔らかいけど縦横共に伸びたりしない生地だったので『これなら自力で蛮行加工できるか!?』と思いましてね。

自分が着なくなったら誰か別の人の手に、と思うような着物でしたらばこの蛮行はできませんが、『この着物は自分の手で最終的には荼毘にふしてやろう』と覚悟、失敗してもしょうがないと腹を括って、いざ蛮行。

『ぶった切り胴はぎ』でございます~(笑)

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まず羽織ってみて、帯で隠れる部分の起点を仕付け糸でマーキング。

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羽織った状態でマーキングすると、当然斜めの線になりますが、マーキングした部分よりもちょっと下あたりを水性ペン(笑)で線を引いた。この線に沿ってぶった切ります、着物を。

今考えたら、帯で隠れる部分は15cm幅、もっと下に線引いてもよかったな。

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胴体ぶった切られ時透無一郎状態。

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つぎ足す布は手ぬぐい。真ん中から半分にしてカット。

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そして真ん中で縫い合わせる。

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ぶった切った着物の上半身の背中心、手ぬぐいの縫い合わせた部分を揃えて、背中心を起点に右半分、縫い終わったら再び背中心から左半分、という感じにミシンで縫う、ミシンで!!(笑)

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上半身部分につぎ足し布が縫い付けられました。

今度は下半身を縫い付ける。

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同じく背中心を起点にして左右を縫います。

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手ぬぐいを挟んで上半身と下半身がつながりました!

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で、裁ちっぱなしになってるところはジグザグミシンで端の始末(笑)

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裏から見るとこのようにしてつながっておりますが、この手ぬぐいの余った部分。

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このように衿に沿うように適当に折り込みまして。

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ざっくり縫う(笑) 折り畳んでる部分があるので、ちゃんと衿としての厚みが出ます。


で、完成したのがこちら!!

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…多少は歪んでたりたわんでたりしますが、まさかここまで正しい胴はぎに近い形になろうとは思ってもみませんでしたよ…

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背中側が歪みがひでえ(笑)

しかしこの帯で隠れる部分、基本的にあちこちつまんだり折り込んだり、シワが寄ったり余った部分をいせ込んだりするところなので、このような歪んだ雑な加工でも、着姿の完成形には影響がないという…

完成したものをざっくり羽織ってみて、着丈が伸びただけで、胴はぎ部分があることによる不具合がなかったことに我ながら驚愕しました(笑)

140cm→148cmまで着丈が伸びました!

この蛮行は勇気を出して敢行した甲斐がありました。

この方法使えば救済できる着丈の短い着物が増えるなあ、と。



着物を胴からぶった切るのは帯をぶった切る勇気の比ではないですが、まあ、雑な切り方、雑なミシン縫いってとこが違うだけで、基本的にやってることは本職の悉皆屋さんの胴はぎと同じ。

悉皆の場合は衿を外して衿も足し布で伸ばして、最後にまた衿を縫い付けて綺麗に仕上げてますが、自分だけが着る、しかも帯で隠れる部分なのでどうでもいいのです(笑)

単衣仕立てで、生地が伸びにくい綿とかカタモノであればミシンでダーッと縫えます(笑)

ちなみにこの加工にかかった時間は1時間くらいでした。


この蛮行加工のポイントは『帯で隠れる部分をしっかりマーク』です。

これが甘いと、着付けた時に胴はぎ部分が帯から見えてしまうことに。

着物をぶった切る位置を間違えなければ、後はこのような雑極まれりな加工でも対して問題なかったです(笑)


……足し布に引き続き、胴までぶった切られ胴はぎ、と受難続きのこの着物ですが、安息の日々はまだ来ない。

――――――――次回の蛮行シリーズは『大居敷当て付け』です(笑)


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