2018-12-19
12月のお犬様コーデで往く、戦後の混乱期のような収拾のつかない『昭和の杜博物館』屋内展示。ー後編ー
…タイトル変わっちゃってるのに後編も何もないもんだが…まあ『昭和の杜』編の前後編ってことで。
さて、予想外に反響が大きかった『昭和の杜博物館』屋外編でしたが(笑)
…別に笑いを取ろう、受けを狙おうなどという卑しい心根ではなく、純粋に昭和ものを収集。
そして陳列してみたはいいが、物が多すぎて収拾がつかなくなり、昭和の時系列に関係なくあっちこっちにとりあえず無関係に詰め込んだりしているせいで妙に笑いを誘う展示になっているのがこの博物館でございます。
まあ、昭和の各家庭もテレビの上がカオスだったり台所がカオスだったりしたものなので(笑)、正しい在りし日の昭和であると云えば云えようか(笑)
―――――んで、屋内は当然小物系。
小物故にぎっしり感が凄まじく、しかも分類されてないとなるとこうなる。
ご丁寧にほとんどのものには真面目な説明板付きです。しかしこのカテゴリー全無視な様相はどうでしょうか。
昭和の郵便配達自転車だのオートバイだのの奥にゴジラ。
その前にマシンガン、上に飛行機模型。奥に鳥の剥製。
『空いてる場所にとりあえず突っ込む』という姿勢があっしの着物収納と同じ心構えで大変親近感を覚えます(笑)
ここは比較的綺麗にまとめてあります。『三丁目の夕日』に出てきた車。
の横にはスターウォーズ。
その先のおもちゃ館の入り口には
石原裕次郎コーナー。しかしコーナーわざわざ作るほどアイテムは多くない(笑)
周りに飾られているポスターは裕次郎映画のものではなく
こちら、刷られたものかと思ったら原画でした。写真は現像したものを切り抜いて貼ってあるのです。
…しかし裕次郎には関係ない(笑)
『模型館』には長さ5mもの空母ホーネットの模型だの飛行機模型だのが大量。
そしていきなり土器(笑)…松戸近辺出土品だそうですが、もう昭和ではありません。
更にもっと関係ないのにいきなり焼夷弾!!(笑)切り株は焼夷弾によって焼けたものだそうです。
小僧が欲しがるようなミニカーの類もございます。
ギャラリー的な一画もあり、『小松崎茂ワールド』と名付けられておりますが
…このヒトは小松崎茂とは関係ないと思われる(笑)
小松崎茂氏は、昭和に活躍した画家で、名前こそ知らなくても誰でも1度はこの人の絵を見たことがあるはずです。
氏の絵はSF的なものが知られておりますが、このような東京のデッサン的なものも。
真ん中の『東宝の生徒』という注釈のイラスト、もちろん見かけたそのまんまをデッサンしているでしょうけど、お洒落な洋装ミックスなんですよ。
立ち襟ブラウスの上に銘仙、袴、下にはレギンス的なもの、と昔っからこのような格好の人がいたわけです。
お次の展示館2階は屋外にある階段を使って登ります。
ああ、戦時色が出てまいりました。でも掛け軸とか剥製とか謎の鉱物とかは相変わらずオンパレードですよ(笑)
鉄兜だの銃弾だの。
そして奥の一画が昭和の部屋を再現コーナー。
このような座敷はあったと思うが、タイマイは普通這いつくばってはいないと思われる(笑)
自転車屋的にアレンジな一画。
駄菓子屋な一画。
五右衛門風呂な一画(笑)…あ、五右衛門風呂は横溝屋敷の方が現役?なのでここでは横溝ごっこやってもいまいちだと思われる。
まあ、一番撮りやすいのはここでしょうな。
古いポスターを特集した本の記事のカラーコピー。
…ワタクシ、若い時分にたまに『松原千明の若い頃に似ている』と言われたことがあり、その当時すでに松原千明は若くなかったためにピンと来なかったんだが、このポスターの時は若い。
うーん似てますかねえ。
ぎりぎりで寄せられるのはこの画像くらいかしら。…若かりし頃は松原千明の若い頃だの沢口靖子だの薬師丸ひろ子だのと言われましたが、経年変化で今は岸恵子が最有力。
年々増す横溝テイストが岸恵子を呼び寄せたと思われる(笑)
外に出て記念撮影。
足元は100均足袋靴下&茶系カレンブロッソ。
あっしらが来た時は他に誰も客がいなかったのに、帰るころには数名。…閉館時間も近いのに物好きがいるもんだ。
門入ったとこに受付らしき建物があるんだが、冬だからか閉鎖されており、入館料は展示館内に入らねば払えません。
住所氏名を書かされる名簿がありますが『まあまあ、さいたま市から遠いところを…』と言われたのだったが、屋外には京都ナンバーの車も停まってますぜ。
余りにもマニアック過ぎてなかなか詳細情報が得られないとこなので博物館情報をば。
『昭和の杜博物館』
〒270-2221 千葉県松戸市紙敷1377
TEL047-369-7870
入館時間 午前10~午後4時 閉館5時
開館日 金、土、日、祝
入館料 大人300円 高校生以下無料
駐車場完備 JR武蔵野線、北総線『東松戸』駅西口から徒歩15分
再度申し上げますが、至って真面目に真摯に昭和ものを収集し、受け狙いでも何でもないスタンスの博物館ですが、時系列に沿わず、片っ端から並べてしまうとこのように笑えてしまうという、天然キャラ?のような博物館です。しかもこちら、個人の博物館ですからね。
それ考えたらかなり立派なんですよ。
少なくとも子供は無料、大人は300円の割にはかなり楽しいですよ(笑)
あっしがうっかり大量に画像撮っちゃうくらいだ。
今の平成の若者に受けるかは微妙なとこだが、昭和を知る者はついうっかり長居をしかねない場所でございます。
ただし立地が辺鄙過ぎるのと開館日が週末なのにはご注意を。
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