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2017-11-27

七五三用作り帯、一工夫しないと崩れまくる可能性有ります…

―――――――『よそ七』の詳細画像の前にまず、この記事で申し訳ない…だってまだまだ遅めの七五三を、これから行う家庭もおられよう。

その方々が当日七五三用作り帯を何の疑いもなく締めてみて、『…うーん、なんだかきちんと決まらない』と思いつつ見切り発車で出発し、お参りの時点で帯周りがガタガタ、なんつー悲劇に見舞われぬとも限らない。

うううう、今回のよそ七に於いて、昭和の七五三作り帯がかなりの曲者だと判明しましたのよ

そして結構な割合で各家庭からの着付けのとこへの持ち込み、家庭での着付けでは未だに昭和の七五三作り帯が幅を利かせている。

なので『作り帯、締めて羽根部分を乗っけるだけだから楽だけど、でも構造上の欠陥がありますよーっ!ちょっと手直しした方がいいですよーっ!!』とここで必死にアピール。

――――――うん、よそ七7歳女児の犠牲の上にこの記事はあります

……きっと神社に辿り着く前に帯周りは崩壊し、見るも無残な帯揚げとかになっていたと思われます…怖くて神社の写真は要求できません



当日使った作り帯はまだ返って来てないので、同じサイズだった別の作り帯で解説致しましょう。

七五三用作り帯は前帯部分と羽根部分に分かれているものですが、問題はこの前帯部分。

幅が19㎝と広く、そして長さが87㎝。子供用なのだからこんなもんでOKなのかと思っていたが、いざ締めてみるとこうなる。






前は1周しかしない。背中側には羽根が乗っかるので2重。固定は紐だけ。

そう、予想外に前帯が短いのです。そして体に巻きこんでしっかり締められるだけの長さがないので背中側でご覧のように両端が浮いて遊ぶ…

そしてその浮くのを直そうと、紐を締めれば締めるほど、上がこのように円錐状になり、入れ込んだ帯揚げは飛び出す、帯締めもずり落ちてくるの大惨事。

―――――――昭和の昔の七五三のお参り後の写真とか見てると、とにかく帯揚げの崩れっぷり、帯締めの下がりっぷりが凄くて『お子様はじっとしてないから…』とか思っていたが、よくよく見るとその崩れっぷりが激しいのってみな作り帯なんですね

作り帯の構造上の欠陥がある所にお子様の動きが加わるので、そりゃ崩れないわけないよねって話…

昭和の時代は家やご近所の知り合いに着付けてもらって、作り帯で楽をしていた家庭がほとんどだと思うのでこの崩れっぷりは定番だったのでございましょう。

今はスタジオでレンタル、着付けがほとんどだと思うのでしっかり手結びして貰ってる子も多く、すさまじい崩れっぷりはなかなか見ないかと思いますが、それでも一定数は『親子代々受け継がれる昭和の七五三セット持ち込み』もいる。

…うちの姪っ子の場合はスタジオ●リスに義妹も着た昭和の七五三セットを持ち込んだんですがね。

スタジオで着付けてもらっていてもやっぱり後日見たお参り後の写真は帯周りの崩れっぷりが凄かった。もちろん作り帯。

かように昭和の七五三の作り帯は『崩れないわけがない構造』だったのですが、それもこれもただただ『短い』、これが原因。帯が厚紙で出来てるのかってくらいに凄く固いのも原因ですが、とにかく短いのがいけない。



てな訳で、大人用の作り帯(笑)の手先部分を縫い付け、前帯の長さを延長。これで50㎝は長くなります。



前も2重になり体をぐるっと巻くのでしっかり締まります。



帯って2巻きじゃないと、1巻き目でしっかり締められない。1巻き目でしっかり締めて、2巻き目は1巻き目を押さえることで安定するのではないでしょうか。



延長したことで、端の片方は体にしっかり巻かれ、体から浮く部分がごっそり減りました。

帯の素材が板のように固く、体に沿わない上に化繊で出来てて滑りやすいのが作り帯なので、まあ、それでも崩れることは多いでしょうが、帯の長さを足すだけでもかなりの安定感が出ます。



最近の市販の作り帯だと見た目安っぽくはなっているものの、生地がペラペラで柔らかそうな分、被害は少ないのかな、と云う気もしますが、基本、作り帯って箱入りで、前帯部分の長さを明記してくれない(帯の幅、羽根の大きさだけ明記)ので実際買って箱開けてみないと、前帯がどれくらいの長さあるのかわかりません。

―――――――あっしの予想だと、こーゆーとこは旧態依然としてるから、昭和のままの長さではないかと思います。


これから七五三の予定で、作り帯使うご予定だった方、今一度帯の長さを確認してください。

そして締めてみて、2巻きできないようだったらとりあえず帯の長さを足してください。


今回の悲劇は『よそ七』ゆえでありましょう。…『うち七』でしたら、直前まで細部の調整が出来ましたが、いかんせんよそんちですので、1回の『大雑把なサイズ確認』くらいしかできず、帯だけでなく着物着せる段階でも結構支障がありました。

それでも1回は事前にサイズ確認が出来るだけマシ。…ほとんどの着付けへの持ち込みの場合は、ぶっつけ本番で着付け士さんも持ち物を当日初めて見る場合が多く『…えええええ!?これを今からこの子に着せるっての!?』と云う惨事が結構聞かれます。

最近小耳に挟んだのは『大人用の丸帯を七五三用に持ってきた』とか
←でも他にないのでその帯、締めたんですってよ。どうやって締めたのよ
ある意味凄くいい仕事をしたと思うな、その着付け士さんは。


このような記事にしますと『えーっ、じゃ、作り帯はダメなの?帯結べないんだけどなあ…』とお困りになる向きもありましょうが、私個人としましては、七五三用の袋帯、もしくは大人用の派手な踊り用半幅を購入しましてですね。

しっかり2巻きできる長さの前帯部分と、背中に背負う羽根部分を分断しまして、羽根部分は羽根がいっぱいの文庫の形に作っておきますわ。

要は浴衣用の作り帯のお子様バージョンみたいなのを作っておきます。


でも作り帯が既にある方は、やっぱり長さをを足して安定化を図る、これが一番楽な方法ではないかと。



―――――――ああ、『よそ七』はいろんな勉強をさせてくれるいいイベントだったなあ…



7歳女児の代わりに使ったのは2列配置のトイレットペーパーの袋にりらっくまタオル巻いたものでございます(笑)

サイズ的に近かった。
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