2014-03-06
デブリン、11歳8ヶ月でこの世から卒業していきました。
今年に入ってから恐るべきスピードで痩せ始め、それでもよく食べていたものの、2月になり急にあまり食べなくなり『これは絶対おかしい』と獣医に診せたところ、消化管型悪性リンパ腫。
基本的に完治しない病気で、どれだけ延命できるかと云うレベル。
無治療なら余命1ヶ月、ステロイド投与で余命2~3ヶ月程度、抗がん治療なら余命半年から1年くらいと云う診断。
年齢的なことを考えると、抗がん治療でほんの少し死期を伸ばすよりかはステロイド内服で頑張れるところまで頑張る方針でいましたが、ステロイドが劇的に効いていた期間は実質10日間、すぐに抗がん治療1回目を始めたものの、貧血が恐ろしく早く進み、抗がん治療の効果が出ることなく力尽きました。
24日間の闘病生活でした。
無治療で余命1ヶ月と診断されてから、出来る限りのことをしてもきっかり1ヶ月で旅立ちました。
―――――つまり、これがデブ子さんの『定められた寿命』だったということでしょう。
デブ子さん、ちゃんと自分の死期をわかってて、健康な時は毎回病院連れてく時に籠に入れるのも大変だったのが、弱り始めてからは籠を開けると自分から入っていくようになり、それを見て『ああ、もう長くはないんだな』と私も覚悟しておりました。
亡くなる2日前からほとんど食べなくなり輸液に通っておりましたが、ずっと大人しく治療されていたのに、亡くなる当日だけは病院に行くのを嫌がり、病院での輸液中もどこにそんな体力があるのかずっと声が裏返るほどの大鳴き。
体温も低くなっており『これはもう、何もしてくれるなってことなんだな』と判断。
体温が低くなってくるといよいよ残り数日なので、帰宅した夫に『残りはもう2,3日』と告げ、私は買い物に出たところ、帰ってきたら亡くなっていました。
好きな刺身なら少しでも食べるかも、と思って買って来たのに間に合いませんでした。
私は不可抗力ですが、気の毒なのは夫で『残りわずか』と聞かされてから1時間もしないうちに、しかも同じ家に居ながら臨終には立ち会えず。
デブ子は寝床のある別室から大声で最後に鳴いたそうですが、リビングで小僧の相手をしていた夫は手が離せず、それでもすぐに部屋に行ったところ、もう息は止まっていたそうです。
特に苦しんだ様子もなく、出かける前と同じ形で亡くなっていました。
私が出かける前、ずっと寝ていたデブ子が突然首だけムクッと起こしてしっかりとした目と声で私を呼んだので、撫でてやったらまたすぐに穏やかに眠りだしたので安心して出かけたら、それが最後になりました。
と思ったが、ああそうか、私とのお別れは済んだから夫の帰りを待ってたんだな…と。
――――なのに臨終の際には誰も立ち会えず、お嬢も別室でグーグー寝ていた(笑)
しかしながら、余命宣告が出てからの1ヶ月間、デブ子は我が家で一番大切に扱われ、デブ子もデブ子で亡くなる前日まで、フラフラの足取りでリビングにやって来ては『さあ撫でれ』を繰り返し、甘えるだけ甘えていたので、ちゃんと愛情を持って旅立ったはずなので臨終の際に誰も立ち会えなくても悔いは残りません。
あっという間に旅立ってしまいましたが、本当にまともに歩けずしんどそうだったのは最後の日だけだったので、長患いでじわじわ弱っていくよりも断然よかったと思ってます。
小僧が生まれてからの3年間はデブ子には面白くない日々が多かったと思いますが、それでも最後の1ヶ月間、出来るだけデブ子を画像に納めていたところ、これだけ小僧の傍にいる姿が。
…実はまだ元気だったころに小僧がデブ子にいたずらをし、しっかり教育的指導をされたので、それ以来デブ子に恐れをなして小僧はデブ子にあまり近寄らない状態ではあったのだが、デブ子の方がわざわざいつもそばに寄って来てました。
――――なんといいますか、小僧の入園を区切りに、デブ子も役割を終えこの世を卒業していったような気がしてなりません。
あまり食べられなくなった頃に、小僧に見ての通りのヘビーな食事を薦められ、憤るデブ子。
この特異な見た目とキャラ故に、皆様に『デブ子』と敬称略で呼ばれることが多く(…普通は仲良しの人のペットでもちゃん、君付けするものだが(笑))、それゆえに親しみを持ってデブ子を愛し続けて下さった方々、ありがとうございました。
どうか湿っぽくならずに『ははは、デブ子らしいや』と笑って見送って頂ければ幸いです。
2月から今まではデブ子の闘病で、全体的に低空飛行気味な大して面白くもない記事ばかりでしたが、もう火葬も済み、全てが終わった今はすっきり晴れやかですので、次回の記事から通常モードに戻ります。
――――が、一つ大問題。
デブ子がとうとうトイレに辿り着けず粗相をしたために、買って来た200枚入りペットシーツ。
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