2020-12-22
手っ取り早く作る、猫の胃ろうチューブカバー。
――――――――さて、昨日に引き続き、おだん様の胃ろうネタでございます。
胃ろうにするとチューブがブラーンとぶら下がる状態になるので、そのチューブを収納&チューブを噛んだりして傷つけないようにカバーしておかなくてはなりません。

動物病院では、このようなネットで保護されて帰ってきました。
人間の足用?のネットに、前足が出る部分をカットしてあるもの。
チューブは腹から出ているので腹だけ腹巻きでいいじゃないか、と思われるでしょうか、猫は軟体動物なのであっさりずれちゃうんです。
なので前足通してカバーがしっかりずれないようにしなくてはなりません。
で、このネットも見た目はアレですが、伸縮性バッチリですしこれをずっと使ってもいいかと思いましたが、白なのでとにかく汚れが目立つ。そして傷みが早い。
胃ろう用の服をネットショップで作ってくれるとこもありますが、細かい採寸、そして注文から3週間くらいかかる、お値段が大体3000円台ってことを考えたら『うーん、洗い替えも必要だしなあ。そして残りの命がどれくらいかわからんのに…』と躊躇。
このようなネットのカバーで普通に大丈夫なことを考えると、『これに似たようなもん作ればいいんじゃね?』となりました。

引っ張り出したのは、妊娠中に使っていた腹回りがゆったり過ぎるマタニティレギンス。
授乳服は割と着やすくて便利なので、未だに普段着として家で着ているワタクシですが(笑)、さすがにマタニティレギンスは妊婦の腹対応でぶかぶか過ぎるので履いておらず。
でも一応捨てずに残っていた。それを使用。

ネットカバーを上に置いて、大体大きさを合わせてカット。

レギンスにひざ下部分をカットする感じです。レギンス1本で2つ作れる寸法。

前足を出す部分をカットして、完成。
ニット素材は切りっぱなしでもほぼ問題ないのでそのまんま。

白の医療用ネットよりは伸縮性がないのでパッツパツな印象にはなりましたが、着用させるとこんな感じでした。
血膿が付くので一日ですぐ汚れます。
でも黒地の方が見た目それほどひどくない。
あ、そうそう、胃ろうチューブが20センチぐらい出ているのですが、それにはプラ製のストッパーが付いてて、ちょっとゴリゴリして寝っ転がったりするときに痛いかな?と思ったのでクッション素材でできた100均で売ってるミニポーチにぐるっと丸めて入れ、そのポーチを胃ろうカバーに挟んでる状態です。
ポーチ&カバーでチューブは守られてる状態。
おだん様は予想外にこれらのカバーを嫌がらずに着用してくれ、破壊工作もしなかったので非常に楽でしたが、着せるのにも手こずり、着たら着たで破壊を始めるタイプの子ですと、やっぱり胃ろう用の服を作ってもらった方がいいと思います。
ちゃんと着脱しやすいよう、チューブを傷つけないように配慮されて、しかもオーダーメイドですから。
進行癌とかで命の期限が短い場合は頼んでる間に死亡…ってこともあり得ますが、食道狭窄や巨大結腸症とかでの胃ろうになった場合は寿命までしっかり長生きする場合が多いですから、長い目で見たらオーダーで胃ろうの服を作ってもらった方がいいかと思います。
動物病院で紹介されたオーダーで胃ろう服を作ってくれるお店、ここで紹介しようと思ったらば現在、閉店されてしまったようです~
でも『猫 胃ろう 服 オーダー』等で検索して頂ければその時々で最新の情報が出てくるのでは、と。
と云うわけで、『猫に胃ろうを設置』という、なかなかない貴重な体験をおだん様にさせてもらったので「こんな感じでしたよー」というのをお伝えさせて頂きました。
私も胃ろうの子猫を見ていたので即決できたようなものですから、事前知識があるとないとでは初動に大きな差が出ると思います。
ちなみに猫よりも犬の方が割と胃ろうの子は珍しくもないそうなので、犬猫飼いの方々のお心に少しでも残ればいいなあ、と思います。
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胃ろうにするとチューブがブラーンとぶら下がる状態になるので、そのチューブを収納&チューブを噛んだりして傷つけないようにカバーしておかなくてはなりません。

動物病院では、このようなネットで保護されて帰ってきました。
人間の足用?のネットに、前足が出る部分をカットしてあるもの。
チューブは腹から出ているので腹だけ腹巻きでいいじゃないか、と思われるでしょうか、猫は軟体動物なのであっさりずれちゃうんです。
なので前足通してカバーがしっかりずれないようにしなくてはなりません。
で、このネットも見た目はアレですが、伸縮性バッチリですしこれをずっと使ってもいいかと思いましたが、白なのでとにかく汚れが目立つ。そして傷みが早い。
胃ろう用の服をネットショップで作ってくれるとこもありますが、細かい採寸、そして注文から3週間くらいかかる、お値段が大体3000円台ってことを考えたら『うーん、洗い替えも必要だしなあ。そして残りの命がどれくらいかわからんのに…』と躊躇。
このようなネットのカバーで普通に大丈夫なことを考えると、『これに似たようなもん作ればいいんじゃね?』となりました。

引っ張り出したのは、妊娠中に使っていた腹回りがゆったり過ぎるマタニティレギンス。
授乳服は割と着やすくて便利なので、未だに普段着として家で着ているワタクシですが(笑)、さすがにマタニティレギンスは妊婦の腹対応でぶかぶか過ぎるので履いておらず。
でも一応捨てずに残っていた。それを使用。

ネットカバーを上に置いて、大体大きさを合わせてカット。

レギンスにひざ下部分をカットする感じです。レギンス1本で2つ作れる寸法。

前足を出す部分をカットして、完成。
ニット素材は切りっぱなしでもほぼ問題ないのでそのまんま。

白の医療用ネットよりは伸縮性がないのでパッツパツな印象にはなりましたが、着用させるとこんな感じでした。
血膿が付くので一日ですぐ汚れます。
でも黒地の方が見た目それほどひどくない。
あ、そうそう、胃ろうチューブが20センチぐらい出ているのですが、それにはプラ製のストッパーが付いてて、ちょっとゴリゴリして寝っ転がったりするときに痛いかな?と思ったのでクッション素材でできた100均で売ってるミニポーチにぐるっと丸めて入れ、そのポーチを胃ろうカバーに挟んでる状態です。
ポーチ&カバーでチューブは守られてる状態。
おだん様は予想外にこれらのカバーを嫌がらずに着用してくれ、破壊工作もしなかったので非常に楽でしたが、着せるのにも手こずり、着たら着たで破壊を始めるタイプの子ですと、やっぱり胃ろう用の服を作ってもらった方がいいと思います。
ちゃんと着脱しやすいよう、チューブを傷つけないように配慮されて、しかもオーダーメイドですから。
進行癌とかで命の期限が短い場合は頼んでる間に死亡…ってこともあり得ますが、食道狭窄や巨大結腸症とかでの胃ろうになった場合は寿命までしっかり長生きする場合が多いですから、長い目で見たらオーダーで胃ろうの服を作ってもらった方がいいかと思います。
動物病院で紹介されたオーダーで胃ろう服を作ってくれるお店、ここで紹介しようと思ったらば現在、閉店されてしまったようです~

でも『猫 胃ろう 服 オーダー』等で検索して頂ければその時々で最新の情報が出てくるのでは、と。
と云うわけで、『猫に胃ろうを設置』という、なかなかない貴重な体験をおだん様にさせてもらったので「こんな感じでしたよー」というのをお伝えさせて頂きました。
私も胃ろうの子猫を見ていたので即決できたようなものですから、事前知識があるとないとでは初動に大きな差が出ると思います。
ちなみに猫よりも犬の方が割と胃ろうの子は珍しくもないそうなので、犬猫飼いの方々のお心に少しでも残ればいいなあ、と思います。



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2020-12-21
猫・胃ろうのススメ。
――――――――――うわーっ!!我が家のおだん様が亡くなってから1年半くらい経過してしまいました!!
おだん様は顎に出来た扁平上皮癌の為に、亡くなるまでの2ヶ月の間、胃ろうにしていたのですが、人間の胃ろうと違って猫のそれは悲惨ではないですよー、むしろ色々と楽なことも多かったですよーとお伝えする記事を書こう…と思って1年半も放置してしまった…
いい加減記事を書かねばなるまい…と云うわけで、故・おだん様の胃ろうのお話です。
おだん様、顎に扁平上皮癌が出来まして、進行も早く手術で取れるような感じでもなかったので、積極的な治療のしようがない状態だったのですが、この癌は顎にできているため、癌がどんどん進行するにつれ顎が開けられなくなり、ご飯が食べられなくなって癌で死ぬより前に餓死する可能性があるため、『胃ろうをお勧めします』と獣医さんに告げられました。
この癌の子は顔面にできる癌なので見た目がかなり酷いことにはなりますが、栄養補給ルートを確保してあげてれば、個体差はありますが比較的余命が長くなる、とのこと。
で、ワタクシ『じゃあ、やってください』と即決(笑)
で、獣医さんがびっくり。『…いや、普通他の飼い主さんはかなり悩まれるんですよー』とのこと。
そりゃ人間の胃ろうのイメージがありますからねえ。
しかしワタクシは保護猫カフェ『ねこかつ』さんで、食道が生まれつき狭く、水もご飯も食べられないので胃ろうにして、ある程度成長したら食道を広げる手術をする予定って子猫をよく見ていたので。
子猫は腹に胃ろうチューブを腹巻きで巻いて、元気に駆けずりまわっていた(笑)
動物の胃ろうの場合は、腹にチューブが付きはしますが、特に運動に制限があるわけではなく普通に生活できるんですよ。
手術そのものも難しいものではなく、料金もお安いです。
胃ろうチューブが出ている部分は粘膜がそのまま露出してるので、1日1回消毒はしますが、胃ろうにしてしまえば面倒な投薬もそのままシリンジで流し込んでしまえばいいだけだし、1日分のご飯をシリンジで何回かに分けて流し込むだけでしたのですんごく楽でした。
投薬、それからあまり食べられない状態の猫に強制給仕って、すんごく猫も飼い主も大変で辛いんですよね。
『ああ、あんまり食べられないなあ…』『食べさせなくちゃ、食べさせなくちゃ…』って日々は本当に辛いです。
なので獣医さんから胃ろうの提案があった場合は、是非速攻で受けて頂きたいと思います。
本当に辛い時間が無くなります。
胃ろうが提案される病気ってのはそれほど多くはないと思いますが、迷ってる間にどんどん病気が進行、とかいう場合もあるのでなるべく早くに決断して頂きたいです。
…ただ、一番胃ろうにしてしまいたい腎不全には、胃ろうが出来ないんですよねえ。全身麻酔で腎臓に負担がかかるので。
なので腎不全の場合は経鼻チューブになりますが、経鼻チューブはエリザベスカラー付けて顔にチューブが縫い付けられて、って非常に行動に制限が出る上に、管が細いので液体栄養しか入れられず、ちょっとしたことでもチューブが抜けやすいので『ああ、腎不全で亡くなったはるも胃ろうにできてたら楽だったなあ…』と思いました。

こちらが胃ろう設置後のおだん様、ああ懐かしい(涙)
ガーゼを巻いてありますが、そこから胃ろうチューブが出てます。真っ白なので画像でわかりにくい。
その上からネットを着せてます。

みたらしさんと台所で集会をしているおだん様(笑) みたらしさんがまだ細め(笑)
胃ろうになるとこのようなカバーを付けた状態にはなりますが、普通に歩き回って普通にあちこち飛び乗ったりしてました。
そして1週間も経つ頃には『このチューブでご飯を貰っている』と理解して、ご飯の時間になると台所にやって来て大人しくご飯注入&消毒を受けていたおだん様でした。
ちなみに、それまではまだ顎もちゃんと機能してはいたので自力で食べてましたが、胃ろうでお腹いっぱいになる、と分かってからは自力で食べなくなりました。
そして結局胃ろう設置後2ヶ月で癌の進行のためにお亡くなりになったおだん様ですが、最後まで胃ろうで食事は出来ていたので、ガリガリにやせ細っての最期ではありませんでした。
さて、胃ろうでの給仕の仕方でございます。

大分使い込んで色が付いた状態ですが(笑)、胃ろうチューブの先端はこのようになっております。
太目のシリンジ用、細目のシリンジ用の差し込み口があって蓋をします。

チューブにはこのようなストッパーが付いています。

給仕の際にはストッパーのロックを外せばチューブに物が通る仕組み。

で、シリンジ用の差込口からですと、液体栄養はスムーズですが、普通のご飯をドロドロにしたもの、とかは詰まって通らないんですね。
なので基本的にはいつもこの差込口は外して使ってました。

直接チューブにシリンジをぶち込む(笑) チューブの太さは平均的な金魚のエアチューブと同じくらいです。

液体栄養もありますが、あれで1日分の必要カロリーをきっちり給仕しようと思うと相当流し込まねばならないのですわ。
なので、獣医さんも『緊急時にはいいですが、絶対的に栄養が足りなくなるので長期的に使うのであれば普通のご飯をドロドロにしてそのままチューブで入れてください』とのことでした。
なのでおだん様にはこちらを使ってました。大体2缶分くらいで1日のカロリーが取れてたのかな。
猫のカリカリを水を加えてミキサーで砕いてドロドロにしたものとかも与えてましたね。

モンプチに水を加えて崩していく。

子猫の離乳食レベルにドロドロ状態にしたもの。

シリンジが太いので上からスプーンでドロドロご飯を詰めていきます。

シリンジの蓋をして終わり。これをチューブから流し込みます。
大体これ2本分が1回の食事だったかな。それを1日2回。5分もあれば終了します(笑)
もちろん投薬が必要な場合はこの中にぶち込んで混ぜればOKですし、飽きて口からだったらまず食べなかったようなご飯も片っ端から流し込んでやりましたので、食材ロスもなかったです(笑)
その点でも胃ろうは本当に優秀でした!
胃ろうの手術代そのものは17010円でした。それに麻酔料とか1泊入院の諸経費がかかる感じです。
胃ろうチューブが出ている場所は化膿しないように、抗生剤入り軟膏を塗ってガーゼを貼るのを1日1回。
なので管理も難しいものではなかったです。
ちなみに胃ろうチューブは動くので『引っこ抜けそうで怖い!!』と思うんですが、胃の中側はバルーン状になっていてそれがストッパーになっているので滅多なことでは抜けません(笑)
胃ろうも設置後はこのような姿ですが、ある程度傷が落ち着いたら使える見た目がマシな『胃ろう用の服』と云うのもネット通販で売っております。
まあ、おだん様はどんだけ生きるかわからなかったので『服注文して完成する前にお亡くなりになっても嫌だしな』と、その服には頼らず、うちにあるもので適当に自作しておりましたが。
それは次回ご紹介します~♪
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おだん様は顎に出来た扁平上皮癌の為に、亡くなるまでの2ヶ月の間、胃ろうにしていたのですが、人間の胃ろうと違って猫のそれは悲惨ではないですよー、むしろ色々と楽なことも多かったですよーとお伝えする記事を書こう…と思って1年半も放置してしまった…
いい加減記事を書かねばなるまい…と云うわけで、故・おだん様の胃ろうのお話です。
おだん様、顎に扁平上皮癌が出来まして、進行も早く手術で取れるような感じでもなかったので、積極的な治療のしようがない状態だったのですが、この癌は顎にできているため、癌がどんどん進行するにつれ顎が開けられなくなり、ご飯が食べられなくなって癌で死ぬより前に餓死する可能性があるため、『胃ろうをお勧めします』と獣医さんに告げられました。
この癌の子は顔面にできる癌なので見た目がかなり酷いことにはなりますが、栄養補給ルートを確保してあげてれば、個体差はありますが比較的余命が長くなる、とのこと。
で、ワタクシ『じゃあ、やってください』と即決(笑)
で、獣医さんがびっくり。『…いや、普通他の飼い主さんはかなり悩まれるんですよー』とのこと。
そりゃ人間の胃ろうのイメージがありますからねえ。
しかしワタクシは保護猫カフェ『ねこかつ』さんで、食道が生まれつき狭く、水もご飯も食べられないので胃ろうにして、ある程度成長したら食道を広げる手術をする予定って子猫をよく見ていたので。
子猫は腹に胃ろうチューブを腹巻きで巻いて、元気に駆けずりまわっていた(笑)
動物の胃ろうの場合は、腹にチューブが付きはしますが、特に運動に制限があるわけではなく普通に生活できるんですよ。
手術そのものも難しいものではなく、料金もお安いです。
胃ろうチューブが出ている部分は粘膜がそのまま露出してるので、1日1回消毒はしますが、胃ろうにしてしまえば面倒な投薬もそのままシリンジで流し込んでしまえばいいだけだし、1日分のご飯をシリンジで何回かに分けて流し込むだけでしたのですんごく楽でした。
投薬、それからあまり食べられない状態の猫に強制給仕って、すんごく猫も飼い主も大変で辛いんですよね。
『ああ、あんまり食べられないなあ…』『食べさせなくちゃ、食べさせなくちゃ…』って日々は本当に辛いです。
なので獣医さんから胃ろうの提案があった場合は、是非速攻で受けて頂きたいと思います。
本当に辛い時間が無くなります。
胃ろうが提案される病気ってのはそれほど多くはないと思いますが、迷ってる間にどんどん病気が進行、とかいう場合もあるのでなるべく早くに決断して頂きたいです。
…ただ、一番胃ろうにしてしまいたい腎不全には、胃ろうが出来ないんですよねえ。全身麻酔で腎臓に負担がかかるので。
なので腎不全の場合は経鼻チューブになりますが、経鼻チューブはエリザベスカラー付けて顔にチューブが縫い付けられて、って非常に行動に制限が出る上に、管が細いので液体栄養しか入れられず、ちょっとしたことでもチューブが抜けやすいので『ああ、腎不全で亡くなったはるも胃ろうにできてたら楽だったなあ…』と思いました。

こちらが胃ろう設置後のおだん様、ああ懐かしい(涙)
ガーゼを巻いてありますが、そこから胃ろうチューブが出てます。真っ白なので画像でわかりにくい。
その上からネットを着せてます。

みたらしさんと台所で集会をしているおだん様(笑) みたらしさんがまだ細め(笑)
胃ろうになるとこのようなカバーを付けた状態にはなりますが、普通に歩き回って普通にあちこち飛び乗ったりしてました。
そして1週間も経つ頃には『このチューブでご飯を貰っている』と理解して、ご飯の時間になると台所にやって来て大人しくご飯注入&消毒を受けていたおだん様でした。
ちなみに、それまではまだ顎もちゃんと機能してはいたので自力で食べてましたが、胃ろうでお腹いっぱいになる、と分かってからは自力で食べなくなりました。
そして結局胃ろう設置後2ヶ月で癌の進行のためにお亡くなりになったおだん様ですが、最後まで胃ろうで食事は出来ていたので、ガリガリにやせ細っての最期ではありませんでした。
さて、胃ろうでの給仕の仕方でございます。

大分使い込んで色が付いた状態ですが(笑)、胃ろうチューブの先端はこのようになっております。
太目のシリンジ用、細目のシリンジ用の差し込み口があって蓋をします。

チューブにはこのようなストッパーが付いています。

給仕の際にはストッパーのロックを外せばチューブに物が通る仕組み。

で、シリンジ用の差込口からですと、液体栄養はスムーズですが、普通のご飯をドロドロにしたもの、とかは詰まって通らないんですね。
なので基本的にはいつもこの差込口は外して使ってました。

直接チューブにシリンジをぶち込む(笑) チューブの太さは平均的な金魚のエアチューブと同じくらいです。

液体栄養もありますが、あれで1日分の必要カロリーをきっちり給仕しようと思うと相当流し込まねばならないのですわ。
なので、獣医さんも『緊急時にはいいですが、絶対的に栄養が足りなくなるので長期的に使うのであれば普通のご飯をドロドロにしてそのままチューブで入れてください』とのことでした。
なのでおだん様にはこちらを使ってました。大体2缶分くらいで1日のカロリーが取れてたのかな。
猫のカリカリを水を加えてミキサーで砕いてドロドロにしたものとかも与えてましたね。

モンプチに水を加えて崩していく。

子猫の離乳食レベルにドロドロ状態にしたもの。

シリンジが太いので上からスプーンでドロドロご飯を詰めていきます。

シリンジの蓋をして終わり。これをチューブから流し込みます。
大体これ2本分が1回の食事だったかな。それを1日2回。5分もあれば終了します(笑)
もちろん投薬が必要な場合はこの中にぶち込んで混ぜればOKですし、飽きて口からだったらまず食べなかったようなご飯も片っ端から流し込んでやりましたので、食材ロスもなかったです(笑)
その点でも胃ろうは本当に優秀でした!
胃ろうの手術代そのものは17010円でした。それに麻酔料とか1泊入院の諸経費がかかる感じです。
胃ろうチューブが出ている場所は化膿しないように、抗生剤入り軟膏を塗ってガーゼを貼るのを1日1回。
なので管理も難しいものではなかったです。
ちなみに胃ろうチューブは動くので『引っこ抜けそうで怖い!!』と思うんですが、胃の中側はバルーン状になっていてそれがストッパーになっているので滅多なことでは抜けません(笑)
胃ろうも設置後はこのような姿ですが、ある程度傷が落ち着いたら使える見た目がマシな『胃ろう用の服』と云うのもネット通販で売っております。
まあ、おだん様はどんだけ生きるかわからなかったので『服注文して完成する前にお亡くなりになっても嫌だしな』と、その服には頼らず、うちにあるもので適当に自作しておりましたが。
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